リハビリテーション科
リハビリテーション科の紹介
リハビリテーション科の理念として「患者様に満足していただけるリハビリ医療を提供する」を掲げて、患者様の要望に寄り添い個別に治療プログラムを立案し実施しています。
スタッフは、リハビリテーション科医長である整形外科医黒木浩史先生を中心に、理学療法士6名、作業療法士3名、言語聴覚士1名の10名体制で行っています。
施設基準は、脳血管等リハビリテーション料(I)、運動器リハビリテーション料(I)、呼吸器リハビリテーション料(I)、障害児・者リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料(I)、がん患者リハビリテーション料を取得しています。
主な対象疾患は次の通りです。
スタッフは、リハビリテーション科医長である整形外科医黒木浩史先生を中心に、理学療法士6名、作業療法士3名、言語聴覚士1名の10名体制で行っています。
施設基準は、脳血管等リハビリテーション料(I)、運動器リハビリテーション料(I)、呼吸器リハビリテーション料(I)、障害児・者リハビリテーション料、廃用症候群リハビリテーション料(I)、がん患者リハビリテーション料を取得しています。
主な対象疾患は次の通りです。
脳⾎管等リハビリテーション
脳血管疾患後遺症やパーキンソン病等の患者様に姿勢・歩容改善、上肢機能改善に取り組んでいます。
運動器リハビリテーション
平成26年1月から整形外科医が常勤となりました。他院から紹介入院した骨折術後の患者様を、退院に向けて関節可動域改善や筋力強化を行い、機能再獲得の援助をしています。また平成27年4月から脊柱手術が開始され、術前評価や術後急性期からのリハビリテーションを行っています。
呼吸器リハビリテーション
呼吸器外科では肺葉切除術患者に術前オリエンテーションや呼吸指導・排痰練習を行い、術後は呼吸リハビリテーションの継続と、運動耐容能を向上し社会復帰がスムーズにできるようにしています。
呼吸器内科では、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)、気管支拡張症、間質性肺炎等の患者様に呼吸筋群のストレッチ、リラクゼーション、胸郭可動性改善や腹式呼吸の指導など行っています。高齢者には姿勢改善や下肢筋力強化等を行い日常生活動作の維持を図ります。
呼吸器内科では、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)、気管支拡張症、間質性肺炎等の患者様に呼吸筋群のストレッチ、リラクゼーション、胸郭可動性改善や腹式呼吸の指導など行っています。高齢者には姿勢改善や下肢筋力強化等を行い日常生活動作の維持を図ります。
障害児・者リハビリテーション
当院は神経難病拠点病院となっており、定期診察される患者様には外来で機能維持リハビリテーションだけでなく、生活全般へのアドバイスなども行っております。
療養介護サービスを提供する病院の入院患者様には、関節可動域訓練や筋力訓練で日常生活が快適になるように、また呼吸リハビリテーションで少しでも呼吸が楽になるように援助しています。気管切開して臥床状態の方も病棟と連携を取り、車椅子に移乗しリハビリテーションを行い、QOLの向上も図っています。
また、作業療法士が意思伝達装置関係の環境設定や患者様の手の機能に合わせたスイッチなどの対応に取り組んでいます。
平成27年4⽉より言語聴覚士が勤務し、様々な疾病の摂食嚥下障害や言語障害のある患者様の治療をしています。また、他職種とのチーム医療で嚥下造影検査(VF)など嚥下機能評価に基づいた摂食機能療法にも取り組んでいます。
療養介護サービスを提供する病院の入院患者様には、関節可動域訓練や筋力訓練で日常生活が快適になるように、また呼吸リハビリテーションで少しでも呼吸が楽になるように援助しています。気管切開して臥床状態の方も病棟と連携を取り、車椅子に移乗しリハビリテーションを行い、QOLの向上も図っています。
また、作業療法士が意思伝達装置関係の環境設定や患者様の手の機能に合わせたスイッチなどの対応に取り組んでいます。
平成27年4⽉より言語聴覚士が勤務し、様々な疾病の摂食嚥下障害や言語障害のある患者様の治療をしています。また、他職種とのチーム医療で嚥下造影検査(VF)など嚥下機能評価に基づいた摂食機能療法にも取り組んでいます。
がんリハビリテーション
当院でのがんリハビリテーションでは、主に肺腫瘍やその他臓器・骨への転移に対して化学療法を受けられる患者様を対象としております。
医師・看護師・薬剤師・栄養士等多職種と連携しながら、治療経過・全身状態に注意し一人一人にあわせた患者様のQOL向上を目的とし、ADL動作訓練・歩行訓練・運動耐容能向上訓練・筋力訓練等のリハビリテーションを実施しております。
医師・看護師・薬剤師・栄養士等多職種と連携しながら、治療経過・全身状態に注意し一人一人にあわせた患者様のQOL向上を目的とし、ADL動作訓練・歩行訓練・運動耐容能向上訓練・筋力訓練等のリハビリテーションを実施しております。
ロボットスーツHALの導⼊
ロボットスーツ HAL®(Hybrid Assistive Limb)医療用下肢タイプ
1. HAL®医療用下肢タイプによる歩行運動療法について
当院では2018年7月より、ロボットスーツHAL®医療用下肢タイプを用いた歩行運動療法を開始しました。
HAL®とは、緩徐進行性の神経・筋疾患患者を対象にしたサイボーグ型ロボット治療機器であり、歩行機能を支援および改善することを目的に使用します。 機器に内蔵された様々なセンサから得られた情報と装着者の皮膚表面を流れる生体電位信号から支援動作を決定し、各関節に組み込まれたパワーユニットを駆動させることで下肢関節動作を支援する機器です。
HAL®とは、緩徐進行性の神経・筋疾患患者を対象にしたサイボーグ型ロボット治療機器であり、歩行機能を支援および改善することを目的に使用します。 機器に内蔵された様々なセンサから得られた情報と装着者の皮膚表面を流れる生体電位信号から支援動作を決定し、各関節に組み込まれたパワーユニットを駆動させることで下肢関節動作を支援する機器です。
2. 対象者について
【医療保険での適応疾患】
(1) 脊髄性筋委縮症(SMA)
(2) 球脊髄性筋委縮症(BSMA)
(3) 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
(4) シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)
(5) 遠位型ミオパチー
(6) 封入型筋炎(IBM)
(7) 先天性ミオパチー
(8) 筋ジストロフィー
(9) HTLV-1 関連脊髄症(HAM)
(10) 遺伝性痙性対痺
【適応基準】
下記基準に全て当てはまる方
(1) a もしくは b のいずれかに該当
a.身長 150~175cm
b.下肢の長さや腰幅などの身体サイズが合い機体の装着が可能な方
(2) 体重:40~100kg
(3) 10m 以上の歩行が可能な方(介助者や歩行補助具の有無を問わない)
(4) 意識障害、高次脳機能障害、認知症状、精神症状による生活のトラブルがない方
(1) 脊髄性筋委縮症(SMA)
(2) 球脊髄性筋委縮症(BSMA)
(3) 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
(4) シャルコー・マリー・トゥース病(CMT)
(5) 遠位型ミオパチー
(6) 封入型筋炎(IBM)
(7) 先天性ミオパチー
(8) 筋ジストロフィー
(9) HTLV-1 関連脊髄症(HAM)
(10) 遺伝性痙性対痺
【適応基準】
下記基準に全て当てはまる方
(1) a もしくは b のいずれかに該当
a.身長 150~175cm
b.下肢の長さや腰幅などの身体サイズが合い機体の装着が可能な方
(2) 体重:40~100kg
(3) 10m 以上の歩行が可能な方(介助者や歩行補助具の有無を問わない)
(4) 意識障害、高次脳機能障害、認知症状、精神症状による生活のトラブルがない方
3. HAL®歩行運動療法までの流れ
リハビリテーション科でのHALⓇ歩行運動療法は、脳神経内科(斉田医師)のHAL外来を受診することから始まります。医師による説明を受け、HAL歩行運動療法を受ける意志がある方は、リハビリテーション科にて機器適合確認を行い、当院が取り扱うHALの条件に適合する場合にHAL予約を行うことができます。
4. HAL®歩行運動療法におけるメディカルケアピットの導入について
当院リハビリテーション科では 2022 年 10 月から九州初の導入となる左右独立免荷制御装置(商品名:メディカルケアピット)の運用を開始しました。
メディカルケアピットは医療用下肢 HAL®を用いて歩行練習を行う最新型のトレッドミル装置ですが、通常のベルトが左右同時に制御されているトレッドミル機器とは違い、左右独立したベルトの免荷機能(体重を支えてくれる機能)により歩行中のさまざまな動きに対してサポートすることができます。この機能は、体幹の落ち込み、傾き、ねじれや揺れ等を検知すると、ベルトの力でそれらを自動かつ持続的に調整し自然な歩行を支援するため、理想的な歩行練習が可能となります。
また、医療者としては、視野が確保しやすく全体を把握しながら歩行分析が可能であること、一定の歩行速度に保つことができること、新たに設定免荷量というアシストの項目が加わったことをメリットとして感じております。さらに、すでに実施した患者様からも「歩きやすい」、「まだ歩けそう」といった声が聞かれ、実際に歩行距離も負担なく伸びており、お喜びの声をいただいております。
メディカルケアピットは医療用下肢 HAL®を用いて歩行練習を行う最新型のトレッドミル装置ですが、通常のベルトが左右同時に制御されているトレッドミル機器とは違い、左右独立したベルトの免荷機能(体重を支えてくれる機能)により歩行中のさまざまな動きに対してサポートすることができます。この機能は、体幹の落ち込み、傾き、ねじれや揺れ等を検知すると、ベルトの力でそれらを自動かつ持続的に調整し自然な歩行を支援するため、理想的な歩行練習が可能となります。
また、医療者としては、視野が確保しやすく全体を把握しながら歩行分析が可能であること、一定の歩行速度に保つことができること、新たに設定免荷量というアシストの項目が加わったことをメリットとして感じております。さらに、すでに実施した患者様からも「歩きやすい」、「まだ歩けそう」といった声が聞かれ、実際に歩行距離も負担なく伸びており、お喜びの声をいただいております。
当院では、2018年7月から2024年3月までに、延べ123名の方がHALⓇ歩行運動療法をお受けになられました。
※HAL®をさらに詳しく知りたい方はこちらへ
※HAL®をさらに詳しく知りたい方はこちらへ
更新日:2024.3.26